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【報道参考資料】バイエル、鳥インフルエンザのウイルスに高い効果がある消毒剤「ビルコンS」の緊急輸入を決定

バイエル メディカル株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:目黒 昭一郎、以下「バイエル メディカル」)の 動物用薬品事業部は、国内における鳥インフルエンザの発生を受けて、同ウイルスに対する高い効果が世界的に認められている消毒剤「ビルコンS」*の追加緊急輸入を決定した。これは、鳥インフルエンザ感染地域の清浄化と感染拡大防止において国内の需要が高まりつつある消毒剤の安定供給を図ることを目的に実施するもの。供給元は、動物用消毒剤世界最大手の英アンテック インタ−ナショナル社であり、バイエル メディカルは同消毒剤の日本国内における唯一の輸入・販売代理店である。

バイエル メディカルでは、昨年末韓国において鳥インフルエンザが発生したことを受け、日本への感染拡大の懸念を強く持ち、「ビルコンS」の在庫量確保と輸入枠拡大を行ってきた。しかしながら、今回の日本国内での発生に伴う大量使用が予測されるため、空輸による緊急輸入を決定した。この緊急輸入により、向こう数ヵ月の「ビルコンS」の安定供給が可能と見込んでいる。なお、今回の空輸により輸送経費の増加による利益減が見込まれるが、日本の畜産事業関係者のニーズに迅速に対応し、かつ、同事業部が基本理念とする「人と動物との共生」を優先するため、販売価格は据え置きとする。

「ビルコンS」のウイルスに対する高い効果は世界的に広く認知されており、オランダ、ドイツ、オ−ストラリア、ニュ−ジ−ランド、韓国、および中国(香港を含む)等で鳥インフルエンザが発生した際には、これらの政府により最も効果的な推奨消毒剤として、清浄化および感染拡大防止に使用された実績をもつ。

また、「ビルコンS」は、鳥インフルエンザの他にも口蹄疫等のウイルス性感染症を効果的に抑制してきた実績がある。英国およびオ−ストラリアにおいては、各国の農水省が緊急時対策措置として「ビルコンS」の備蓄を常に一定量に保ち、いつでも供給できるような体制を取っている。バイエル メディカルは、2000年の日本における口蹄疫発生時に「ビルコンS」を緊急輸入した。今回の緊急輸入措置は、2000年に引き続き、2度目となる。

* 「ビルコンS」は、塩素ガスの環境中への遊離を防ぐことで刺激臭を抑えるなど、従来の塩素系消毒剤の問題点を解消した新しいタイプの塩素系消毒剤。また、有機物質による効力低下が少なく、糞、たんぱく質、血液などの有機物質が残留する畜産現場でも高い効果を発揮する。

添付資料:「ビルコンS」画像はこちら10kgパッケージ5kgパッケージをご覧ください。

バイエルの動物用薬品事業について
動物用薬品事業は、2002年の全世界での売上が小動物薬、畜産薬合わせて8億5千万ユーロで、同市場において世界的なリーダーとしてのポジションを確立している。日本では主に、寄生虫駆除剤、抗菌剤などの動物薬品、飼料原料および環境衛生分野向けの製品を販売している。同事業部は、バイエルグループの組織再編にともない、2003年1月1日よりバイエル株式会社からバイエル メディカル株式会社に統合された。

バイエルおよび日本のバイエルについて
バイエルは、ヘルスケア、農薬、高分子材料および化学品の4つの事業グループを柱に持つ、研究開発を基礎とする国際的な企業グループ。全世界の従業員数は122,600人(2002年末)。
グループ全体の2002年の売上は296億ユーロ、純利益は11億ユーロを計上した。

日本においてバイエルは、発売以来すでに100年以上経過している解熱・鎮痛剤「アスピリン」を発明した会社として知られている。日本のバイエルは、ヘルスケア、農薬、高分子材料および化学品事業を展開している。 日本におけるバイエルグループ全体の2002年の売上げは2,110億円で、従業員数は約2,900名。 バイエルにとって、日本は世界第3位の市場。


バイエル メディカル株式会社 動物用薬品事業部
2004年1月16日、東京
Bayer Medical Ltd./Animal Health Division

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